給水配管に使われるベンリ管とは?

ベンリ管=フレキパイプ

<博士>
住宅などの給水設備に使うフレキシブルチューブに「ベンリ管」と呼ばれているものがある。
一体それはなんじゃろう?
配管部品の商社の人に聞いてみると、水道配管でよく見るステンレスのフレキ管のことで、正確には「ベンリーカン」と言い株式会社SANEI(三栄水栓製作所)の商品名なんじゃそうな。
但し人によってはベンリーカンでは通じず、フレキパイプという人もおってな、様々じゃ。
入社したらその会社の専門用語を知ることが大切というが、本当じゃのう。
今日はこの水道用フレキパイプについて詳しく説明しようと思う。よろしいかな?

水道給水用フレキパイプを何と呼ぶか

博士が言っていたように、フレキパイプの呼び方は様々です。
ベンリーカン、フレキパイプのほかにも、フレキ管、ベンドフレキ、巻フレキ、ステンレスジャバラ管、シームレスチューブ、ベローズ管、連結管、etc.. また、「ステンレスのパイプで曲がるやつ」と表現する人もいます。
いったい何が正式名称なのか、日本水道協会(日水協)では、その規格G 119:2004の中で、「水道用波状ステンレス鋼管」と呼んでいます。どうやらこれが正式名称らしいです。しかし、このような呼び方をする人はいませんでした。やはり会社ごと、業界ごとの呼称を使うしかないようです。
ここでは、フレキパイプと呼ぶようにします。

給水用フレキパイプの構造と作られ方

フレキパイプの作り方
では、このフレキパイプはどのようにして作られるのか。もともとの材料はステンレスの平板をコイル状に巻いたものフープ材(hoop・輪)または帯鋼(おびこう)と呼ばれています。
これがパイプになるようにロール成形で筒状にしていき、その合わせ目を連続的にアーク溶接してパイプにします。ここまでは電縫管の作り方と一緒です。
次に、波上に形どった金型の中にパイプを通し、パイプ内に圧力を加えて膨らますことによって波型のフレキパイプが出来上がります。
金型で成形するのでその断面は、とてもはっきりした山、谷が現れ、その山はパイプの円周を一周回って同じ山に戻るという、単山型あるいはワンピッチ型と言われています。それに対して山が螺旋状になっているスパイラル型というものもありますが、水道用には一般的にワンピッチ型が使われています。

給水用フレキパイプの種類

フレキパイプには規格のサイズがあり、13(外径φ16mm)20(外径φ20mm)25(外径φ25mm)の3種類ですが、13が最も一般的なサイズになります。
ステンレスの材質はSUS304もしくはSUS316Lになります。
全長にわたってフレキになっているものと、両端がフレキではなくストレートのパイプになっているものがあります。施工現場にて長さを自由に決めたい場合は全長にわたってフレキになっているものを使います。
また、ステンレス線で編組(ブレード)してあるものや保温材を被せたもの、黒い樹脂カバーをかぶせたものなど、様々なオプションがあります。

フレキパイプのアッセンブリーについて

フレキシブルパイプを機器本体と接続するためにアッセンブリーが必要になります。
まず、フレキパイプの切断ですがフレキパイプ専用のパイプカッターが市販されていますので、それを使います。後述しますが、端末部を3山程度潰してツバ出ししますので、切断長はその分を考慮して、片側で2山程度長くする必要があります。従って両端ですので、カット長は4山程度長く見て切断長を決定することが肝要です。
両端にねじのついた袋ナット装着します。ナットのネジは13:G1/2ネジ、20:G3/4ネジ、25:G1ネジになります。この袋ナットをあらかじめフレキパイプに挿入しておきます。この場合袋ナットのネジが外側を向くようにします。(逆だとたいへんです)
次にフレキのツバ出し加工を行います。先述しましたが、フレキの端末部を3山程度潰すとその部分の外径が広くなりますので、あらかじめ挿入しておいた袋ナットが落ちなくなります。ツバ出しには専用の工具を使用します。安いもので10,000くらいからあります。詳しい工具と扱い方はここでは省略します。
パイプカッター
ツバ出し工具
ASSY状態
先ほどのツバ出しした端面に平パッキンをあてて、相手側機器にねじ込みます。相手側がメネジの場合は、ニップルを使います。パッキンの材質はノンアスパッキン(シートパッキン)とゴム(NBR、EPDM)があります。また、パッキンの脱落防止のための出張りがついているものやメッシュのついたストレーナーもあります。
いずれにしても、ツバ出しで潰した端面がきれいな平面になっていることが大切になります。メーカーでアッセンブリーされたものは機械的に行いますので、きれいな平面になっています。また、メーカーの場合、日本水道協会(日水協)の認定品として認定シールを張ることもできます(有料です)。

まとめ

<博士>
住宅設備用としては最も一般的なフレキであり、だれでも見たことはあるだろう。
メーカーも多く、国内、国外で大量に生産されていることから非常にコストも安いフレキである。
但し繰り返し曲げには弱く、また、しなやかに曲がるものではないので、これを他のフレキの用途(電気配線保護やマイクスタンドなど)には使えないのが現実じゃな。

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