フレキシブルノズルの性能と弱点について

フレキシブルノズルをねじると、保持力が弱くなって、垂れ下がってきますか?

インターロックフレキをねじると、保持力は弱くなります。
これは、フレキシブルチューブ全般に言えることですが、螺旋状に巻いて製造しているため、これをねじると巻きが緩んできます。すると保持力の基になっている摩擦力が弱まり、曲げに対して柔らかくなって垂れ下がってしまうわけです。
正確には、インターロックフレキは右巻き(断面から見て時計回り)に巻いているため、これと逆に反時計回りに回転させると緩んできます。逆に時計回りに回転させると、雑巾を固く絞りあげるイメージですが、今度は硬くなり保持力が増してきますが曲げが悪くなり曲がらないフレキになってしまいます。いずれにしても、ねじることでフレキの状態は悪くなり、破損する原因になるばかりでなく、流水が漏れる原因にもなります。
では、実際にねじるとはどういうことなのでしょうか?通常の使用をしている状況で、ノズル部を反時計回りに回す人はいないと思います。実際には、フレキを曲げた状態で左右に振る動きがフレキをねじることになり、特に根元のパーツとの接続部分に一番の負荷がかかって緩んでしまうことになります。
これを防ぐために、浄水器や整水器のメーカー各社では根元パーツに回転する機能を持たせ、負荷を逃がす対策をとっています。

フレキシブルノズルの長さにバラツキがあるのは何故ですか?

インターロックフレキの長さ公差を決める場合、通常300mm~400mmの場合は±5mmの公差を持つことになります。パイプや板などの切断の公差はせいぜい±1~2mmだと思いますが、なぜフレキの場合これだけばらつくのでしょうか。
その理由は2つあります。第一は、カットする面が斜めになっていること。第二は、曲げて戻すと長さが変わること、にあります。
最初に理由の第一の、カットする面が斜めになっているために長さがばらつくという点について説明しましょう。まずこのフレキを切断するための工具として砥石を使った精密カッター(ファインカット)を使用しますが、砥石の幅が0.5mm程度の薄いものを採用しています。幅が太い砥石でカットすると、断面のバリが大きくなったり、フレキの先端部の尖っている部分がはじけたり、カット面が潰れて真円でなくなったりしてしまうからです。従って薄い砥石を使用しています。
一方で、螺旋状になっているフレキは、その一山一山が丸い形状をしており、さらにその山が斜めに進んでいるという複雑な形になっています。
そこへ0.5mmの薄い刃をゆっくりとあてていきますので、やはり刃が逃げてしまう(曲ってしまう)わけです。その場合、刃の逃げ方が長い方向へ逃げるのか短くなるほうへ逃げるのかは、山のどの位置に刃が当たるかによって決まりますので、1本毎に変わってきます。
従って、カットした長さにもばらつきが生じてしまうことになります。

フレキの長さが伸びるってどういうこと?

次に第二の理由の曲げて戻すと長さが変わるというのはどういうことでしょう?
インターロックフレキは、他のフレキと違い形状保持をさせるため、噛み合わせを深く、また押し付けて、その摩擦力を高めています。
当然フレキを曲げて、その後伸ばした場合に噛み合わせ部が全く同じ位置に戻るかというとそうではありませんので、微妙に長さが変わってきます。特に、最初に曲げ伸ばしを行うときにフレキの噛み合わせ部が「なじむ」状態になりますので、長さが変わる傾向があります。どちらかというと伸びる方向です。、メーカーは、この初期伸びを計算に入れてカットいたしますが、この伸びにもばらつきがあります。
このような理由から、インターロックフレキの切断には長さ公差が大きく設けられているわけです。

インターロック型のフレキをうまく使うには

浄水器や整水器のフレキシブルノズルとしてインターロックフレキを使用する場合には、これまでに説明したことを踏まえて設計することが大切になります。
例えば、両端に取り付けるパーツの内径を決める場合に、巻き終わり側を若干太くする必要が出てきます。現物を実際に測定することがまず大切なことです。
<博士>
プロのアッセンブリー会社に相談するのも良いかもしれんぞー、ホッホ。

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