フレキシブルチューブのサイズ、規格について(その1)

フレキシブルチューブフレキシブルホースのサイズ規格は様々である

フレキシブルチューブのサイズに関する規格は様々です。
その用途によって、その業界の規格に当てはめているからにほかなりません。つまり、例えば電気配線や水道配管に使用される直管のパイプサイズがそれぞれ規格として定められており、そのパイプとパイプのジョイントとしての役割がフレキにはあったために、直管パイプの寸法に準拠してきたということです。
ここでは、その各用途別の寸法について、解説していきたいと思います。
今回は電設資材としてケーブル保護管に使用されているフレキシブルチューブについて、になります。

電気配線用フレキの規格サイズについて

電気配線用のフレキシブルチューブは、主として電設資材の分野では古くから「可撓(かとう)電線管」と呼ばれ、いわゆる曲がる機能を持った電線管として扱われてきました。
従って、電線管の内径に合わせてフレキの内径が設計されたのです。
実際の寸法は左表になります。
見てもわかるように、電線管の中でも厚鋼電線管(G管)の呼び方がもとになっています。もちろんコネクターを使って薄肉電線管(C管)や、ねじなし電線管(E管)とも接続できます。
JISでは、古くからJIS-C8309:2019に示されている「金属製可とう電線管」という規格があります。このうちの「一種金属製可とう電線管」は業界では「旧JISフレキ」と呼ばれ現在では生産、流通されていません。また、「金属製二種可とう電線管」は、内層に合成樹脂又は耐水性の紙を使用したフレキであり、一般的に「プリカチューブ」と呼ばれているものです。
現在はC8461-23:2019に「フレキシブル電線管システム」として規定されています。
しかし、これには具体的な寸法は規定されておりません。「製造業者又は代表する販売業者が明示する。」と記載されているのみです。
これは、JIS規格とは別のMAS規格に準拠するように各製造事業者が内径、外径などの寸法を決め製造していたことによるものではないかと思われます。
  

MAS規格とは

では、そのMAS規格とはどうのようなものなのでしょうか?
電線管用フレキシブルチューブのメーカーサイトを調べていると、「MAS規格準拠」と謳っているものがほとんどであります。MAS規格とは日本工作機械工業会規格のことであり、工作機械メーカーが主体となって作った規格のことです。
工作機械の配線保護に使われるフレキシブルチューブは、古くは先述のJISに規定されているものを使っていましたが、海外製品を中心に軽量化されたフレキシブルチューブが開発され始め、国内でも次第に採用されていくようになりました。
そこで標準化の必要性が高まり、日本工作機械工業会にて1973年にMAS規格として規定するようになったものです。(その後改定されMAS506-1990として規定されています)
コンジットとは英語で「Conduit」、電線管の意味です。
現在、電設資材として使用されている可とう電線管は、JISの二種可とう電線管であるプリカチューブと、MAS規格で規定されている工作機械用フレキシブルコンジットになります。

その他のフレキのサイズ、規格について

電設資材で使用されるフレキシブルチューブ(可とう電線管)は、工作機械とも密接に関係していたことがわかります。そこではJISやMASという規格で製品の互換性や品質が決められていました。
しかしながら、フレキシブルチューブはそれら以外にも様々な業界で利用されています。水栓業界や音響、照明器具の業界などではどのようなサイズで規定されているのでしょうか?
それらについても、後日解説していきたいと考えています

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