次亜塩素酸水の生成器の吐水口ノズルとは

多様な機能水の生成器に採用されているフレキシブルノズル

コロナウイルスの流行に伴い、除菌用アルコールの供給不足が長期化している昨今、アルコールに代わる除菌液として次亜塩素酸水が注目されはじめています。
次亜塩素酸水とは、水に電流を加えて電気分解されたことで生成される水のことであり、電解によって酸性の次亜塩素酸水とアルカリ性のアルカリ電解水が生成されます。この水のことを「酸性水」「アルカリ還元水」または「電解水」「機能水」と呼びます。
そしてこの生成装置からできた水の吐水口として、フレキシブルチューブが使用されているのです。フレキは、曲げた形状を保持させるため、インターロック型のフレキシブルチューブを使います。これに吐水口金具を組付け、フレキに外装のカバーをかけることによって吐水口のフレキシブルノズルになります。
ここでは、これらの生成器にフレキシブルノズルが採用されるに至った経緯について説明していきましょう。

最初は瞬間湯沸かし器であった

給水のためにフレキシブルノズルが広く使用されたのは、戦後の高度成長期に新築住宅や団地に使用された壁掛け式の瞬間湯沸かし器が始まりです。壁掛けの湯沸かし器から流しまで、各家庭で距離も位置も様々であったため、この問題を解決したものがフレキシブルノズル(当時は「吐水管」と呼ばれていました)だったのです。やがて、ステンレスのフレキ部分に白いジャバラカバーが取り付けられ現在に至っています。壁掛け式の湯沸かし器は、さすがにもう新築住宅には採用されませんが、今でも毎月数万本単位で生産されています。

湯沸かし器から浄水器へ

バブル景気少し前くらいから、飲用水の水質にこだわる人が増え始め、水道水から不純物や残留塩素、トリハロメタン等を除去する浄水器が流行するようになりました。
当時は、汎用的な蛇口に直接取り付けるタイプと、本格的な置き式のものが主流であり、置き式のものの多くにフレキシブルノズルが採用されていました。取り扱やすさだけでなく、デザインとしても流行していたと考えられます。
浄水器については、蛇口取付け式は現在も多くみられますが、本格的な置き式はやがてアンダーシンク式になったり、蛇口内蔵型に進化していき、それによってフレキシブルノズルも使われなくなってきました。

 
浄水器フレキノズル
デリバリーパイプ

アルカリ還元水等の機能水に使われるようになった

1990年代の後半くらいから、歯科医療の分野で電解機能水の研究が始まり、その殺菌力と安全性から、医療分野で電解水が広く使われるようになりました。その後、介護施設や食品工場など幅広い分野、産業で電解水、アルカリイオン水、次亜塩素酸水等が活用されてきました。
生成装置メーカーも数多く、機種も多岐にわたりますが、ほとんどが業務用や研究用として販売されていますので、装置もかなり本格的なものになっています。
そして現在これらの多くの機種にフレキシブルノズルが取り付けられ、吐水口とされています。中にはアルカリ還元水の吐水口と、酸性水の吐水口の2本付いているものもあります。
一方で個人向けに販売されている機種もありますが、比較的安価とはいえそれでも価格が20万円~50万円と、これまでの浄水器に比べるとかなり高価なものになっていますので、なかなか一般家庭には浸透していないのが実情です。

次亜塩素酸水とコロナウイルス

世界中に拡散した新型コロナウイルスの影響で殺菌、除菌用のアルコールが店頭から姿を消しました。そこで注目を集めているのが水の電解によって生成した次亜塩素酸水です。
ハイターを薄めた次亜塩素酸ナトリウム溶液とは違い、手指にも使用できるものになっています。
手軽に使えて効果も高いため、自治体によっては無償で提供しているところもあります。
ただし欠点もあります。この次亜塩素酸水は紫外線と高温に弱く、透明のボトルではすぐに効果が無くなってしまいます。そのため、遮光性のボトルに入れて短期間で使い切ることが大切です。
従ってそうなると今後この水を入手する際は、本当に新鮮な電解したての水かどうかということを確かめることが重要になってくるでしょう。供給する側もボトルで販売するのではなく、その場で電解装置からボトルに入れて販売するようになってくると思われます。まさにコンビニにあるコーヒーサーバーのように・・・。
デリバリーホース

吐水口ノズルにも進化が必要

これは私の考えですが、これからスーパーやコンビニ、オフィスや学校その他もしかしたら、街中に電解水スタンドが出現するかもしれません。
すでに、ある取引先装置メーカー様からは、スーパー向けの需要が増加したことで弊社へのフレキシブルノズルの依頼が増えてきております。
お客様からの依頼に答えることが、すなわち安心安全な社会につながっていく。このことを常に心の中で反復しながら生産していかなければならないと強く感じています。
またこれからは、電解水の利用スタイルの変化に合わせたノズルの開発を進めていく必要性があると思っています。

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