金属製クーラントノズルは先端を交換できない、を解消
■ フレキシブルクーラントノズルの種類
マシニングやNC旋盤などの切削マシンに必ずついているクーラントノズル
中でも工具の近くまで寄せてピンポイントに吐出させるのが、
フレキシブルクーラントノズルといい、多種多様なものが存在しています。
プラスチック(ポリアセタール)製のはめ込み式のノズル(青色やオレンジ色)
が主流ですが、中には金属のラセン管を使用したものもあります。
■ 金属製クーラントノズルは先端を交換できないのが欠点
金属製のラセン管を使用したものは、頑丈で高圧でも位置ずれが少なく良いのですが、
一方でプラスチック製のようにパーツをはめ込んで組み立てていく方式ではなく、
フレキにパーツが固定されているので、交換できず使いにくいという声があります。
中には金属製であってもプラスチック製のように組み立てていく方式のノズルもあります。
こちらを採用すれば、丈夫な金属(スチール)製で、なおかつ先端も交換できますので
課題を解決することができます。ただし価格的にはだいぶ高級品になってしまいます。
■先端交換パーツの開発
先端を交換できるようにはならないのか、
そんな声にお応えして、ショーワインダストリー製のSノズルでは、
オプションで先端を交換できるパーツを新たに準備いたしました。
SN-Sタイプではφ1.6 φ2 φ3 φ4 の交換が可能で
SN-1および2タイプではφ2 φ3 φ4 φ6 の交換が可能です。
■交換にはシールテープ不要
また、交換パーツには並行ネジ(Mネジ)を採用し、
耐油性のOリングが内蔵されていますので、
交換のたびにシールテープを巻く必要がありません。
■ テーパメネジのパーツももちろんあります。
以上は、ショーワインダストリー社オリジナルの先端パーツでありますが、
他社製のノズルヘッドを取付けることも可能です。
他社製の場合はテーパネジでの接続が多いので、
テーパメネジでの先端パーツも多数用意してあります。
例えば、下の写真はいけうち製の扇形ノズルヘッドを取付けたものになります。
ただしこの場合はシールテープを巻いてねじ込むようになります。
■ 先端ボール形状も徐々に取り組みます。
先述しましたように、プラスチック製品は先端パーツをはめ込んで交換できるようになっています。
もしかしたら金属でも同じことができるかもしれない。
という発想から、先端をボール形状にしたパーツも製作いたしました。
プラスチック製品と同じように、組立て工具を使用して取り付けることができます。
高圧での噴射はお勧めできませんが、低圧での吐出であれば便利なパーツになると思います。
■ 最適なものを効率的に
クーラントノズルは、一度設置すれば先端の形状を都度変更することはあまりないのかもしれません。
ただし新たに設置する時点、あるいは改善したい場合などでは
いろいろな口径でテストすることが当然求められてくることだと思います。
先端パーツが交換できるノズルは、そのような場合にとても有用なものだと考えています。
これからも産業を支えるマシンオペレーターの声にしっかりと耳を傾けて、
商品開発を行っていきたいと考えております。