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ものづくりの人材不足とクーラントノズル

   ものづくり現場での人材不足の現状

   日本の製造業は、少子高齢化や若年層の離職、技能継承の停滞などが重なり、
   深刻な人材不足に直面しています

   特にマシンオペレーターは経験がものをいう職種であるため、
   高度な技術を持つベテランの退職によって技術の空白が生まれてしまっています。

   さらに十分な教育体制が整っておらずOJT(現場教育)に依存している企業も多いのが実情です。

   そしてその対策のひとつとして、人手に頼らないスマートファクトリー化を
   進める動きが活発になってきています。

 

   最先端の全自動マシン

   工作機械においても、自動化や無人化は、各メーカーで非常に重要な開発トピックになっています。

   例えば熟練技能者の経験をAIが学習し、加工誤差を予測・補正していく機能を持たせるとか、
   加工・搬送・検査までを自動化し、無人化ラインの構築を目指すのもなど、

   これら最先端の技術を駆使して少しでも人材不足と向き合っていくという
   危機感の表れでもあると思われます。

 

   なぜ省人化が実現できないのか

   しかしながら、先述の最先端技術とは全く違うファクターによって
   無人化はおろか省人化も実現できていないのが実情です。

   材料のばらつきや、システムの不具合対応などの要因もありますが、
   工具の摩耗・破損、冷却液の不足、切粉詰まりなどが原因で、予期せぬ停止がたびたび発生し、

   結局人が見ていないと不良の発生や機械が故障してしまうというのではないか
   という心理が働くこともあると言われています。

 

   クーラントノズルが動いてしまった

   実は、従来型のプラスチック製クーラントノズルが自動運転の妨げになるケースがあります。

   特に、吐出位置が加工点から動いてしまうと切粉除去や工具冷却がうまくいかず、
   加工不良や機械停止につながり、これでは無人運転が成立しません。

   目を離した隙に加工点からずれていた、加工物に当たって飛んだ、
   などといった経験もあるのではないでしょうか?

 

   位置調整の手間を減らせるクーラントノズル

   位置調整の手間を減らすには、高い保持力を備えたノズルが有効です。

   高保持力のノズルとして、金属のラセン管を使用したフレキシブルノズルがあります。

   位置ずれの調整頻度が減り、また簡単に位置決めができるので段取り時間の短縮にもなります。

   またプラスチック製に比べ長寿命であり、交換頻度も激減いたします。

 

   さらに進化させるためには

   近年では従来のノズルを超える冷却性能・切粉除去力・環境対応を備えた
   革新的なクーラントノズルの開発が進められています。

   その進化が、無人運転のカギになると言っても過言ではありません。

   ・  工具寿命の延長

   ・  加工精度の安定化

   ・  サイクルタイムの短縮

   ・  無人運転の安定化

   ・  環境負荷の低減

   クーラントノズルが果たす役割は今後ますます大きくなっていくでしょう。

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