配線保護のフレキにはどんな種類があるの?その呼び方は?

ステンレスフレキシブルチューブの種類解説

<博士>
配線ケーブルを保護するためのフレキシブルチューブには大きく分けて3種類の物がある。
①ケーシングチューブ
②セミインターロックチューブ
③インターロックチューブ
これらのものは、その用途によって使い分けられており、さらに表面にブレードやビニールカバーを施すことによって丈夫で使いやすいものになっているのだ、きょうはそのあたりを見ていこう。

安価で汎用性のあるケーシングチューブ

ステンレスのフレキシブルチューブで最も汎用性があり、比較的安価なものがケーシングチューブと呼ばれているものです。
ステンレスの板をカギ状にロール成型してかみ合わせながら巻いていく製法ですが、そのかみ合わせを浅くしているものがケーシングチューブとなります。かみ合わせ部分が単純なことから、「一重山型(ひとえやまがた)」と昔は呼ばれていました。
軽量でとても柔軟な特徴があり、寸法も内径φ1.2mmからと非常に細いものから対応が可能です。
材質としては標準品はステンレス(SUS304)ですが、他にもSUS316L、亜鉛鋼板、銅、真ちゅう、アルミ、チタンなどで製作することも可能です。
ケーシングチューブには、その形状として、角山型と丸山型があります。山部分(外径部分)が平ものを角山型、丸くなっているものを丸山型と呼んでいます。これはメーカーや製造機械によって様々ですが、昨今は角山型が主流になってきています。
また特徴として、引張って伸びるものと伸びないものがあります。伸びるものを伸縮タイプまたは縮みきりタイプと呼び、伸びないものをストレッチタイプまたは伸びきりタイプと呼んでいます。
ケーブルやファイバーを保護するためには伸びないほうが良いですが、稼働する部分などでは逆に伸縮したほうが良い場合もあります。

引張りや捻じれに強いセミインターロックチューブ

ケーシングチューブの噛み合わせ部分を内側に折り返した構造のフレキがセミインターロックチューブと呼ばれています。
フレキシブルチューブは螺旋状に巻かれているため、巻き方向と逆の方向へのねじりの力が加わるとフレキシブルチューブが膨らんで噛み合わせが外れやすくなる弱点があります。
特にケーシングチューブではその傾向が強いですが、セミインターロックチューブは噛み合わせを内側に折り込むことで、ねじられたときに外れにくい構造になっています。
ケーシングチューブに比べ、耐久性がありますが、コスト高であり若干重いです。

形状保持をするインターロックチューブ

セミインターロックよりもさらに噛み合わせを深く、強くしたものがインターロックチューブと呼ばれています。
噛み合わせ部の摩擦力が強いため、曲げた状態の位置で止まります。いわゆる形状保持するフレキシブルチューブです。湯沸かし器や浄水器のノズルとして使われていますが、その場合には噛み合わせ部の中に綿糸を挿入させることでフレキの噛み合わせ部分から水やお湯が漏れ出てくるのを防止しています。
綿糸が水に触れて膨潤することで簡易的ですがパッキンの役割を果たします。
綿糸はパッキンの役割のみならず、フレキ自体がしなやかに曲がることにも役立っています。従いまして配線保護の場面でも綿糸入りのインターロックチューブが主流です。マイクや照明のフレキアームやファイバープロテクターに使用されています。

ブレードやPVC被覆などの外装について

配線保護のフレキシブルチューブの表面にブレードを付けることができます。ブレードとは細い金属線を何本も使用して編み込んでくもので、「編組(へんそ)」と呼ばれています。
ブレードの詳細な解説は別途いたしますが、ブレードすることによって溶接火花や固形の塊のハネなどといった「耐スパッター性」が向上します。また、フレキの引張り強度もあがります。
ブレードの材質は主にSUS304W1もしくはSUS304WPBになりますが、特注でSUS316、316L、鉄、銅、の他ナイロン、ケブラー、ガラス繊維などをブレードすることもできます。
一方、フレキの表面に樹脂のカバーをかけることができます。主に押出し機にて被覆していきますが、材質としてはPVC(塩ビ)が主流でありますが、ポリエチレンやポリウレタン、最近ではシリコンの被覆も可能になっています。
PVCの中でも、耐熱や難燃仕様であるとか、超耐油仕様などPVCのグレードを選択できます。
色についても黒が標準ですが、様々な色にすることが可能です。

用途によって使い分ける

<博士>
以上で解説したように構造の違うフレキと表面カバーがあるのだが、
例えばケーシングにブレードを付ける、あるいはセミインターにビニールを被覆する。
また、ケーシングにビニールを被覆してからその上にブレードを被覆して防水と耐スパッター性を両立させるなど、用途によっていろいろな組み合わせができるのだ。

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