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ナビモニターを乗せるフレキシブルパイプを探して

オッホン、
私の名はフレキシブル博士じゃ。

どこがフレキシブルかって?頭に乗っかておるじゃろう、そんなことはよい。

これから、わしが君たち電気、計測器メーカーの設計者に
フレキシブルチューブについていろいろと説明しようと思うとるんじゃ、よかろう?

まずは、当社の導入事例を見ていこう。

始まりは問い合わせから

ある日、広島県の映像機材を製作している会社より
インターロックタイプの資料が欲しいという問い合わせがありました。

このような場合に、カタログを送りますので選んでくださいというのが普通のパターンです。

最初から「どういったことに使用されるのですか」と聞くのは、
お客様にとっても機密事項の部分もあり話せない部分もあると思います。

ただしフレキの場合は本当にいろいろな種類があり、
インターロックタイプのように曲げた形状を保持するものでも、
その用途によって全然違うイメージの商品です。

そのことをお客様に説明することによって差し支えのない範囲で
使用用途をお聞きすることが大切だと思っています。

今回の話は、映像確認するためのナビモニターを乗せる
フレキシブルアームを検討しているということでした。

かなり難しい要求

ということであれば、インターロックタイプではナビモニターのように
重いものを保持するのはなかなか大変です。

インターロックタイプは、
もともと出湯管と呼ばれる瞬間湯沸かし器の出口ノズルとして使われていたものであり、
曲げた形状は保持しますが重量物を乗せるには向いていません。

重量物の場合は、昔から電気スタンドなどによく使われている
スタンドフレキシブルチューブが適していますので、これを紹介させていただきました。

そしてその後も条件などを聞いていくうちに、
まずモニターの重量が約1Kg、長さを1mで使いたい、

しかもケーブルを中に通したいという要望でした。

フレキは必要なところだけ

これは、さすがにスタンドフレキシブルチューブでも対応は難しい条件です。
しかし、このような場合必ず聞くのが
「本当にフレキシブルで1m必要ですか?」ということなのです。

するとやはり必ずしもそうではありませんでした。
細かい位置決めは手元300mmくらいでも大丈夫ということで、
今回は全体の1mのうち600mmを鉄のパイプ、400mmをフレキとすることを提案しました。

但しそれでもまだ1kgを保持させるのは厳しそうであったため、何らかの補強をする必要がありました。
補強した場合、当然フレキが硬くなりますので曲げ伸ばしに力が必要になります。

そこで実際にどの程度モニターの位置を動かすのかお聞きしたところ、
一度位置を決めたらしばらく動かさないという使用方法であったので、
フレキの内部に補強芯を入れることにしました。

但し、ケーブルを中に通すことについては諦めていただきました。

問題解決に向かって

<博士>
この提案によって、モニターを乗せても動かない製品を作ることができたのである。

このようにお客様と私たちとで会話のキャッチボールすることによって、
無理難題も最短距離で解決に向かっていくことができたのじゃ!