浄水器や整水器の吐水用フレキシブルノズル

いろいろな場面に使用されています

<博士>
金属製フレキシブルチューブは、ケーブル保護パイプだけでなく、古くから水を通すフレキシブルノズルとして使用されてきている。パイプ螺旋管(ジャバラパイプ)ではなく、テープ螺旋管の中に水を流してみようと考えた人が昔おったのじゃ、すごいのう。
今では浄水器や整水器のフレキシブルノズルとして、一般的に使用されている。
そのほかにも水栓や蛇口回りでいろいろな用途で使用されてるそのあたりを解説していこうと思う。よろしいかな・・・

そのルーツは瞬間湯沸かし器

浄水器や整水器に使用されているフレキシブルノズルは、インターロック型フレキシブルチューブと言われているもので曲げた位置で固定されるいわゆる形状保持タイプのフレキシブルチューブです。
そして一番初めにこれが利用されていったのは、台所の瞬間湯沸かし器の出湯管です。高度経済成長期から風呂用の給湯器やガスコンロと並んで壁掛け用の瞬間湯沸かし器が一気に普及し始めました。初期は直管のパイプを出湯管に使用していましたが、しばらくするとフレキシブルチューブが使用され、これが主流になりました。今は家庭用としては見られなくなりましたが、まだ業務用であるとか海外向けには生産されており、少なくとも年間で10万本から20万本の規模で生産されています。

出湯管の構造と水漏れ対策

先述の出湯管に使われるインターロック型フレキシブルチューブは、そこに直接水やお湯を流しても大丈夫なのですか?という声をよく聞きます。
以前話しましたように、インターロック型はステンレスの板を曲げて、それをくるくる巻き付けていって作る「テープ螺旋管」と言われるものです。どうしても隙間がありますのでそこから水が漏れてしまうのではないかと心配される方が多いです。
確かに、巻いただけでは水漏れを起こします。出湯管に使われるインターロック型フレキシブルチューブは、巻き付ける際に綿糸を同時に巻き込んでいます。巻き込む噛み合わせ部分の内部に挿入していますので外からも内側からも見えません。この綿糸が水やお湯を吸収して膨張し、外部へ漏れだすのを抑えるパッキンの役目を果たしているのです。綿糸パッキンと呼んでいます。
ただしここで重要なことは、この綿糸パッキンはあくまでも簡易防水であり、出湯管のように片側開放の状態であることが防水の条件になります。止水状態で水道圧(0.5Mpaくらい)が付加された場合には、確実に漏れ出てきます。
メーカーでは製造時にリークテストを行いますが、仕様上は空圧0.01~0.02Mpaで漏れないこととなっています。

浄水器ノズルに応用された

1980年代後半のバブル期のころより、おいしい水の需要が高まり、浄水器が家庭にも普及するようになりました。当初は蛇口に直接取り付けるものではなく魔法瓶のような大きな形をしており、それをキッチンにドンと置いておくいわゆる「置き式」の浄水器が主流でした。この置き式浄水器に先述の出湯管に使われたインターロック型フレキシブルチューブが使われたのです。
瞬間湯沸かし器と同じ外径12.5mmのものと、一回り細い外径10.5mmのものが主流であり、見栄えを良くするため、ステンレスを研磨してピカピカにしたり、熱収縮チューブでカバーしたりして生産量もかなり多かったです。
やがて2000年代に入ったころには家庭用で置き式は場所をとるため、蛇口取付け型や、ビルトインタイプなどが置き式に代わってきました。今ではミネラルウォーターやウオーターサーバーを使う人も多いです。
但し、今でも高級志向の浄水器や、アルカリ整水器や酸性水など医療向けの機器には使用され続けています。

インナーチューブの利用

インターロック型フレキシブルチューブを飲用の浄水器等に使用する場合、現在はフレキチューブの中にインナーチューブを入れることが多いです。フレキシブルチューブ製造時に使用するマシン油を100%除去できないからです。
インナーチューブの材質は柔らかく曲がり、また曲げた後に反発しないようなゴム系の食品用ホースが使用されます。端末部分のパーツも複雑な構造になりコストも上がりますが、安全性は高まります。
フレキシブルチューブは誰でも思った位置で吐水出口を固定できるのでやはり利便性はあります。今後も使用されていくと予想されます。また、浄水器だけでなく何か新しい用途で活用されると思っています。

まとめ

<博士>
昔、居酒屋の御主人にフレキのついた蛇口をプレゼントしたところ、たいへん喜んで頂けたことを思い出したのお。
皆さんも厨房をよく見るといろんな形でフレキシブルチューブが使われているのがわかると思うぞよ。いろいろなアイデアを募集しておる。製品化のお手伝いをいたしますぞ!

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